徹底分析シリーズ 麻酔導入法
ベンゾジアゼピンによる麻酔導入:ミダゾラムで患者にとって快適な麻酔を
一ノ宮 大雅
1
,
福崎 誠
1
Taiga ICHINOMIYA
1
,
Makoto FUKUSAKI
1
1長崎労災病院 麻酔科
pp.972-976
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100435
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理想的な麻酔導入薬とは,「呼吸循環抑制が少なく,興奮期が短く迅速に就眠させる」,「短時間作用性で調節性に優れ,覚醒遅延を起こさない」ものであろう。本稿ではこれらのことを踏まえ,ベンゾジアゼピン系薬物の役割,位置づけについて解説する。
わが国で発売されている注射用ベンゾジアゼピン系薬物には,ジアゼパム,フルニトラゼパム,ミダゾラムがある。ジアゼパムは以前NLA変法に用いられていたものの,フルニトラゼパムとともに,血中半減期が非常に長く調節性が悪いため,現在麻酔導入に用いられるのはミダゾラムのみである。
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