徹底分析シリーズ 修正型電気けいれん療法と麻酔
m-ECTが生体におよぼす影響—短時間で終了するけれど,身体反応は劇的に変化する!
門井 雄司
1
Yuji KADOI
1
1群馬大学医学部附属病院 手術部
pp.1110-1113
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201513
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修正型電気けいれん療法modified electroconvulsive therapy(m-ECT)は麻酔科医にとっては短時間の麻酔管理で終了することから比較的安易に考えられやすいが,m-ECT前後で循環・呼吸状態は劇的に変化している。それに伴い脳循環も劇的変化をする。急激な身体変化により,さまざまな合併症を生じる可能性が指摘されている。さらに,このような劇的変化を通常の循環・呼吸モニターではとらえきれていない場合もある。麻酔科医はm-ECTで起きる生体内の劇的変化を熟知して合併症予防に努める必要がある。
そこで本稿では,通常のm-ECTでは用いられないような各種モニターを利用して測定したデータも含めて,m-ECT前後に生体内で起こる変化について解説する。
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