徹底分析シリーズ もう一度始める神経ブロック
巻頭言
森本 康裕
1
1宇部興産中央病院 麻酔科
pp.1265
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201264
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- 文献概要
日本国内で超音波ガイド下末梢神経ブロックが臨床応用されるようになって,10年が過ぎた。一部の麻酔科医だけの技術であった神経ブロックは,広く行われるようになってきた。新しい神経ブロック手技が次々に発表され,今では1か月に一つくらいのペースで新しい名前のブロックが発表されている。LiSA誌上でも「blockstories:超音波ガイド下末梢神経ブロック 実践49症例 その後」という不定期連載で,そうした最新のトピックをフォローしてきた。
しかし,そうした最先端の情報とは別に,「基本的なブロック手技が確実に施行できること」が最も重要ではないかと考えるようになった。何となくエコーを当てて,「神経はこのあたりかな」くらいの描出で局所麻酔薬を投与して,超音波ガイド下神経ブロックと称している施設も多いのではないか。
そこで今回,もう一度基本から考えて,確実に効果が実感できて,しかも安全に神経ブロックを実践できるようにしようと,「もう一度始める神経ブロック」というタイトルで本徹底分析を企画した。
「何となく行っているが効果が実感できない」
「やってみたけど難しいのでやめてしまった」
「周囲に指導してくれる人がいなくて実践できない」
そんな方々,もう一度神経ブロックの基本を勉強してみませんか?
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