徹底分析シリーズ 声門上器具さいこう
巻頭言
森本 康裕
1
1宇部興産中央病院 麻酔科
pp.1167
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202394
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- 文献概要
わたしが日々の麻酔管理で重視しているのは,自己満足ではない範囲で自分なりのこだわりをもつことである。吸入麻酔薬ではなく静脈麻酔薬を使用,可能な限り末梢神経ブロックを併用,などである。全身麻酔管理にあたって個々の麻酔科医によって最も使用率に差があるのは声門上器具ではないだろうか。可能な限り声門上器具を使用するという意見から,すべて気管挿管で管理すべきという意見まで幅広いと推察する。どちらの考えにも一理あるのだが,どちらの意見にも耳を傾ける必要があると考えたのが本企画である。
まず,総論として声門上器具は最高という立場から声門上器具の使用法について,次に声門上器具は再考という立場から声門上器具の注意点についてまとめていただいた。次に,計7人の麻酔科医にそれぞれのこだわりの声門上器具使用法についてまとめていただいた。企画者が声門上器具使用で気になっている4項目については,共通質問項目として回答してもらっている。読者にも同意できる部分と同意できない部分があると思うが,いろいろな麻酔科医の意見に触れることで日々の気道管理を再考するきっかけとしてほしい。
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