徹底分析シリーズ 日本版 敗血症診療ガイドライン2016—診療ガイドラインをどのように臨床に用いるか
初期蘇生:輸液製剤と循環作動薬—一歩踏み込んだ輸液製剤と循環作動薬の指針
岡田 一宏
1
,
松本 尚
1
,
松田 明久
2
Kazuhiro OKADA
1
,
Hisashi MATSUMOTO
1
,
Akihisa MATSUDA
2
1日本医科大学千葉北総病院 救命救急センター
2日本医科大学千葉北総病院 外科
pp.300-306
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201076
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日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)20161)では,敗血症の初期蘇生における輸液製剤については2012年の第1版2)で述べられていなかった人工膠質液についての記載が新たに加わった。また,敗血症性ショックに対する循環作動薬については,ノルアドレナリンを第一選択薬とし,バソプレシンの追加を許容する推奨に大きな変更はなかったが,新たにアドレナリン,ドブタミンについての記述が加わった。
本稿ではJ-SSCG 2016で変更された点を中心にその背景を含めて解説する。
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