徹底分析シリーズ 無痛分娩における麻酔科医の役割
巻頭言
角倉 弘行
1
1順天堂大学医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座
pp.9
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200746
- 販売していません
- 文献概要
前回LiSAで無痛分娩の特集を組んだのは2007年のことである。4月号の徹底分析「岐路に立つ産科医療:麻酔科医はいかにかかわるか?」で産科医療の集約化の動きを紹介し,産科麻酔のsubspecialty確立の必要性を論じたうえで,7月号の症例検討で無痛分娩の基本的な問題を取り上げた。あれから10年が経過した。予想通り,分娩施設の集約化は進み,産科麻酔のsubspecialtyの重要性も認識されつつある。さらに,分娩に臨む女性たちの間で無痛分娩に対する需要も高まりつつある。いよいよ日本でも無痛分娩が爆発的に普及する緒についた。安全な産科医療を普及させるために今,重要なことは,麻酔科医が積極的にかかわって無痛分娩の安全性を担保することである。そこで今回の徹底分析「無痛分娩における麻酔科医の役割」を企画した。年始の目標をたてる際の参考になれば幸いである。
Copyright © 2017, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.