連載 今日も山日和:雲の上の診療所
第3座:奥穂高診療所
大平 幸子
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1岐阜大学医学部 看護学科
pp.196-197
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200510
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北アルプス随一の施設
奥穂高診療所は,岐阜県立医科大学時代の1958年に開設され,2015年で57回目の診療班を派遣したことになります。この夏山診療所は,穂高岳山荘に併設された冬季避難小屋であり,山荘から無償で提供していただいております。夏山診療所の活動は,NHKの「日本まんなか紀行 雲の上の診療所〜北アルプス奥穂高岳〜」に取り上げられたり,1998年11月25日に(財)ソロプチミスト日本財団より,「平成10年度青少年ボランティア賞」を受賞したりと,学内外に知られるところとなり,岐阜大学にとって重要な社会貢献事業の一つとなっています。
診療所は,奥穂高岳(3190m)と涸沢岳(3103m)の間(2996m)に位置し,岐阜県と長野県の県境にあります。朝は常念岳の方面から出る日の出,夕方には笠が岳に沈む夕日を見ることができます。現在の診療所の建物は,1995年に総桧造りで建て替えられ,広さも従来の1.5倍(約60〜70m2)となり,北アルプス随一の施設となっています(写真1)。
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