一頁講座 障害児の日常生活用具
座 る
岩﨑 紀子
1
,
小池 純子
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
座位保持装置
,
抗重力姿勢
,
ADL
Keyword:
座位保持装置
,
抗重力姿勢
,
ADL
pp.483
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100104
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- 文献概要
「座る」ことは,発達過程において,身体機能面だけでなく,ADL(activities of daily living)面や心理社会的な側面からも重要な意味をもつ.抗重力姿勢発達の促進,呼吸や嚥下などの機能維持・改善に有効である.また,座位姿勢の安定により,体幹の二次的変形を軽減し,上肢作業能力の向上および目と手の協調動作の促進,ADL介助量の軽減が図れる.
近年,障害のある子どもを対象としたいすが数多く開発されており,個々の障害の特徴や使用目的(食事・遊び・学習・作業など),使用環境(自宅・教室など),主たる介助者(親・教員など)を十分に把握したうえで,適切ないすを選択するべきである.
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