連載 今日も山日和:雲の上の診療所
第13座:白馬診療所
長谷 洋和
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1帝京大学医学部 麻酔科
pp.100-101
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200767
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登山者は白馬を「しろうま」と読む
白馬岳は,富山県と長野県の県境に位置します。中部山岳国立公園内の北アルプスにあり,標高は2932mです。日本最大の雪渓(写真1)と,そのあとに続く高山植物地帯のお花畑が有名です。3000m級の登山としては初級者から中級者に好まれますが,難所もあり高山病とともに落石事故も多く発生します。春になると,白馬岳中腹の雪が溶けた様が「代掻き馬」にみえることから「代馬」→「しろうま」となったと言われているため,「白馬岳」と書いて「しろうまだけ」と呼ばれます。しかし「白馬村」「白馬駅」などは「はくば」であり,状況に応じて山男たちも使い分けているのが実情です。「しろうま」自体が白馬岳を指していることが多いです。
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