症例検討 硬膜外ができないときの術後鎮痛法
肝癌—選択肢はいろいろ利点と欠点を踏まえて計画する
松本 美志也
1
,
折田 華代
1
Mishiya MATSUMOTO
1
,
Hanayo ORITA
1
1山口大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生・疼痛管理学分野
pp.68-74
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200481
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症例
65歳の男性。身長170cm,体重72kg。慢性C型肝炎による肝硬変症と診断され,定期的に内科受診していた。今回,肝左葉に腫瘤性病変を指摘され,精査の結果,肝細胞癌と診断され,切除術が予定された。腹水なし,肝性脳症なし,血清ビリルビン値1.0mg/dL,アルブミン値3.8g/dL,プロトロンビン活性値95%,プロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR)1.02,ICG R15 12.3%であった。以上よりChild-Pughスコアclass A,肝障害度Aであった。血小板数11万/mm3である。
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