症例検討 硬膜外ができないときの術後鎮痛法
肺癌—胸部傍脊椎ブロック
石田 公美子
1
,
坂本 明之
1
,
川真田 樹人
1
Kumiko ISHIDA
1
,
Akiyuki SAKAMOTO
1
,
Mikito KAWAMATA
1
1信州大学医学部 麻酔蘇生学教室
pp.42-45
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200476
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
58歳の男性。身長175cm,体重70kg。右肺悪性腫瘍に対し右下葉切除術が予定された。
既往歴として,慢性閉塞性肺疾患,高血圧,一過性脳虚血発作,心房細動があり,ワルファリン2mgを内服していた。入院時の血液検査で,プロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR)は1.9であった。ワルファリンの内服は手術の5日前に中止し,ヘパリンナトリウム10000単位/日の持続静注を開始し,手術6時間前に中止の予定である。また,術後早期よりヘパリン5000単位の皮下注射(1日2回)を開始する予定である。
Copyright © 2016, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.