症例検討 硬膜外ができないときの術後鎮痛法
肺癌—外科医の協力のもとに安全確実な胸腔鏡下肋間神経ブロックを
中山 禎人
1
Yoshito NAKAYAMA
1
1札幌南三条病院 麻酔科
pp.46-50
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200477
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症例
58歳の男性。身長175cm,体重70kg。48歳のとき慢性C型肝炎を指摘され,57歳で肝細胞癌の診断にてラジオ波焼灼術を行い,その後インターフェロン治療を行っていた。その後,肝硬変を指摘され,食道静脈瘤に対する硬化療法と,S状結腸癌にてS状結腸切除術を受けた。今年に入り,定期受診時に右肺下葉に10mm大の結節を指摘され,その後増大を認めたため,転移性肺腫瘍の疑いで経気管支肺生検を行ったところ,原発性肺癌と診断された。このため,胸腔鏡下右下葉切除術が予定された。
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