徹底分析シリーズ 局所麻酔薬
局所麻酔薬の特徴と臨床での使い分け—よりよい硬膜外麻酔・術後鎮痛のために
土井 克史
1
,
齊藤 洋司
2
Katsushi DOI
1
,
Yoji SAITO
2
1浜田医療センター 麻酔科
2島根大学医学部 麻酔科学教室
pp.562-566
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200294
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局所麻酔薬は,脂溶性のベンゼン環をもった芳香族と親水性の3級アミンが中間鎖で結ばれた構造を有している。その中間鎖の種類により,エステル型とアミド型に分けられる1)。エステル型にはプロカイン,テトラカイン,コカインがあるが,現在日本ではあまり使用されていない。それは,アミド型局所麻酔薬のほうが,アレルギー反応の可能性が少ないこと,薬物の安定性が優れていることなどの理由からである。一般的に日本で臨床に用いられているアミド型局所麻酔薬には,リドカイン,メピバカイン,ブピバカイン,レボブピバカイン,ロピバカインがある。本稿では,これら局所麻酔薬の硬膜外投与法を中心に説明する。
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