症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 1
ERASに従い,ぎりぎりまで飲食許可。前の症例がキャンセルになり,手術予定が早まった
影山 京子
1
,
中川 博美
2
Kyoko KAGEYAMA
1
,
Hiromi NAKAGAWA
2
1男山病院 麻酔科
2西陣病院 麻酔科
pp.164-166
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200129
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
66歳の女性。身長157cm,体重60kg。変形膝関節症に対し,人工膝関節置換術が予定された。手術は13時開始予定のため,手術当日の朝食は軽食,飲水は11時まで可能という絶飲食指示であった。しかし,9時開始予定であったほかの整形外科症例が発熱によりキャンセルになったため,午後の症例を繰り上げてほしい,と主治医から麻酔科医に連絡が入った。直ちに患者の絶飲食状況を確認したところ,朝食は7時に菓子パン半分とゼリーを1個,8時に経口補水液(OS-1Ⓡ)200mLを飲水していた。
Copyright © 2015, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.