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ぎりぎりの中の充実感—ある共働きの場合
pp.105-109
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917705
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家庭と仕事の両立は、近ごろ看護婦の最大のテーマだ。みんなそれぞれ工夫しながらがんばっている。ここにも1人—麻生礼子さん看護婦になって、かれこれ15年になろうとしている。職場(慶応病院)では内科病棟の主任として働く麻生さんだが、家庭に帰れば1人何役も演ずる。6人家族の長男の嫁としてとついで5年、2人の子どもを生んで、合計9人という大家族である。30歳近くまで1人で気ままな寮生活を楽しんでいた麻生さんは最初、それなりの、いやそれだからこそ、非常な戸惑いがあったようだ。しかし、時間が不規則で重労働の仕事を今まで続けられたのは家族の協力と、麻生さん自身の誠意と努力と工夫があったから—。そして、これらの調和が他人もうらやむ家庭を築き上げたのだ。
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