ERAS
産婦人科手術におけるERAS
地主 誠
1
1順天堂大学 産婦人科
キーワード:
質問紙法
,
産科外科
,
婦人科外科
,
飲用
,
腹腔鏡法
,
周術期管理
,
術後悪心・嘔吐
Keyword:
Drinking
,
Laparoscopy
,
Surveys and Questionnaires
,
Gynecologic Surgical Procedures
,
Obstetric Surgical Procedures
,
Postoperative Nausea and Vomiting
,
Perioperative Care
pp.175-179
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015112270
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術後嘔気改善目的に,当院婦人科腹腔鏡下手術患者に対してERASプロトコルを参考に術後経口補水の導入を行い,その後のアンケートで検討を行った.術前経口補水は,ERASプロトコルを参考に2012年6月よりOS-1(大塚製薬社)500mlとアルジネードウォーター(Nestle社)250mlを手術前日よりゆっくり飲水し,手術開始2時間前に補水を終了とした.また,2013年1月より患者アンケートを開始して,術前経口補水を開始する以前の症例と比較,検討した.結果は,術後経口補水を実施した群で,術後1日目の夕食時まで嘔気を訴えた患者数は有意に少なく,食事摂取が可能になった患者数は有意に多かった.本検討においても,術前経口補水が術後悪心,嘔吐を軽減させる可能性が示唆された.
©Nankodo Co., Ltd., 2015