ズームアップ
外来栄養指導におけるキャンセル率
-キャンセルへの対応策を考える
菊地 景子
1
,
宮澤 靖
2
,
菅野 義彦
3
Kyoko Kikuchi
1
,
Yasushi Miyazawa
2
,
Yoshihiko Kanno
3
1東京医科大学病院 栄養管理科
2元 東京医科大学病院 栄養管理科
3東京医科大学 腎臓内科学分野
pp.693-697
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn147050693
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はじめに
外来栄養指導は,慢性疾患患者における重要な介入手段の一つであり,継続的な受診が栄養療法の効果に直結する1).しかしながら,実臨床の場においては,予約があるにもかかわらず当日来室しない,あるいは事前に予約を取り消す患者の存在がしばしば認められる.とくに,外来栄養指導の依頼件数が多い診療科においては,医師からも「どの程度の患者が指導を受けていないのか」との疑問が寄せられることがある.
本調査では,外来栄養指導において,予約があったにもかかわらず実際に来室しなかった,または事前にキャンセルの連絡があったケースの割合(以下,未受診率)を明らかにするとともに,その背景要因について検討することを目的とした.未受診の理由や傾向を把握することで,今後の栄養指導体制の改善や受診率向上への対策につながることを期待する.

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