徹底分析シリーズ 産科出血は怖くない!(前編)
外科的止血法―選択する方法は,状況により大きく異なる
板倉 敦夫
1
,
牧野 真太郎
1
Atsuo ITAKURA
1
,
Shintaro MAKINO
1
1順天堂大学医学部 産婦人科学講座
pp.568-571
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102147
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産科出血は突然発生し,迅速に対応しないと短時間で状態が悪化するが,その対応方法は原疾患だけでなく,施設や医師によってもまちまちである。これが,妊産婦の全身管理を担当する麻酔科医が「怖い」と感じる理由であろう(コメント)。特に外科的止血法は,統一したフローチャートの作成が困難である。しかし,外科的止血法を緊急一時止血,開腹観血的止血,血管内バルーンカテーテル血流遮断法に分類して考えると,理解しやすい。
本稿では,これらの方法について概説する。
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