連載 「勘違い」から始める臨床研究―研究の旅で遭難しないために・1【新連載】
P値が小さいほど,効果が大きい?
福原 俊一
1,2
1京都大学医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学
2福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター
pp.369-373
発行日 2014年4月25日
Published Date 2014/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408103021
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近年,わが国の臨床研究の発信力が急速に低下していることが懸念されています(現在世界29位).整形外科の領域ではいかがでしょうか? 識者は,統計学の専門家や教育が足りないからだ,英語力の問題だ,とおっしゃいますが,筆者は,それはそれぞれ10%くらいの問題にすぎず,主要な問題はそこではなく,「研究デザイン」にあると考えています.それはロジカル・シンキングの問題であるとも言えます.
この連載では,臨床研究に関するよくみられる「勘違い」を,具体例とともにお示しします.それによって,読者の皆様に,「研究デザイン」の重要性と本質をご理解いただくことを狙っています.
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