徹底分析シリーズ 未来への麻酔科学教育
臨床実習の評価法―振り返って学ぶための形成的評価をしよう!
松本 尚浩
1
Takahiro MATSUMOTO
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.1172-1175
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101992
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評価には,進級判定のような「総括的評価」と,学習者をさらなる発展へ導くためにその時点でのつまずき・進捗状況をみる意味での「形成的評価」がある。これらの評価を適切に実施することが,学習支援者(指導者)に求められる。学生実習のみならず,臨床医が臨床技能を修得する場面でのデブリーフィングやフィードバックなどの「振り返り学習」にも「形成的評価」が含まれる。すなわち,教育機関の医師に限らず,多くの臨床医にはさまざまな場面で実践を「評価する」ことが求められる。このような振り返り学習における評価法は,臨床医が効果的・効率的・魅力的な教育実践者となるための重要な鍵となる。
本稿は,学生実習の評価だけでなく,臨床現場での教育訓練,指導者技能,そして自立学習者への発展などについて,考察を試みる。
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