症例検討 感染源患者の管理
多剤耐性緑膿菌が検出されている患者の腸閉塞手術―アウトブレイクの阻止,標準予防策・接触予防策の徹底を!
前田 純依
1
,
宮津 光範
1
Yoshie MAEDA
1
,
Mitsunori MIYAZU
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔・危機管理医学分野
pp.652-655
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101867
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症例
80歳の男性。身長165cm,体重43kg。認知症で施設入所中に,下腹部痛,腹部膨満感が持続。15年前に胃癌に対して幽門側胃切除術を受けた。今回,イレウスの診断で入院し,内科的治療を行っていたが改善の見込みがなく,緊急イレウス解除術が予定された。臀部に難治性の褥瘡があり,多剤耐性緑膿菌multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa(MDRP)が検出されている。
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