症例検討 感染源患者の管理
コラム:感染症に関する手術室の設計と管理―日本でも,前室構造のさらなる整備を!
市川 高夫
1
Takao ICHIKAWA
1
1新潟県立六日町病院 麻酔科
pp.650-651
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101866
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手術室の設計
手術室の環境に関して,日本の「病院空調設備の設計・管理指針」1)における記載では不十分であることは,本誌5月号の徹底分析シリーズ「感染を防ぐ」(448ページ)で取り上げました。
世界の標準的な考え方として,いかなる患者が手術室に入っても,ほかからの感染を受けず,また,ほかに感染をもたらさない設計が一般的です。いわゆる,米国疾病管理予防センターCenters for Disease Control and Prevention(CDC)のいう防護環境protective environment(PE)2)の考え方です。その概要は,すべての手術室には前室構造が付属するということになります。
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