徹底分析シリーズ 感染を防ぐ
コラム:26年前,不思議なお作法を教えてくれた看護師へ―昨日の常識,今日の非常識
清水 喜徳
1
Yoshinori SHIMIZU
1
1江東病院消化器センター 外科
pp.458-461
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101821
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26年前のある朝のこと。手術がない日であったので,朝の“包交”は,暗黙の了解で,上級医が登場する10時過ぎから行われることになっていた。私を含めたfreshmanたちは,上級医の諸先輩方を今や遅しと待ちわびていた。ちなみにfreshmanとは,入局1年目の新米医師の,当時の呼び名である。そして,今では考えられないことではあるが,当時は手術がないと,上級医達は平気で10時頃にノコノコと病棟にやって来ていた。今なら服務義務違反となり,それこそ懲戒解雇にまで発展しかねない問題であろうが,26年前とは,そんな古き良き「ゆるい」時代であった。
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