症例検討 術中輸血の決断
―前立腺全摘除術中の大量出血―出血量の目処を立てて先手を打つ同種血輸血をためらってはならない
塩田 修玄
1
,
川並 麗奈
2
,
倉田 二郎
1
SHIOTA,Nobuhiro
1
,
KAWANAMI,Reina
2
,
Jiro KURATA
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
2東京医科歯科大学医学部附属病院 卒後臨床研修医センター
pp.1222-1227
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101684
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症例
69歳の男性。身長165cm,体重69kg。前立腺癌に対して恥骨後式前立腺全摘除術が予定された。高血圧の既往があり,カンデサルタンおよびアムロジピンを服用中である。入院時血圧130/86mmHg,心拍数73bpmであった。毎日20本,30年間の喫煙歴があるが,3週間前から禁煙した。手術2週間前から4単位分の自己血貯血を行った。手術前日のヘモグロビン値は11.2g/dL,血小板数21万/mm3であった。
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