症例検討 術中輸血の決断
―産科DIC―迫りくる大量出血と凝固障害への迅速な対応を!
荒井 理歩
1
,
吉田 仁
1
Riho ARAI
1
,
Hitoshi YOSHIDA
1
1富山県立中央病院 麻酔科
pp.1228-1234
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101685
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症例
妊娠34週5日の妊婦。身長160cm,体重67kg(非妊娠時体重58kg)。陣痛があり,入院した。妊娠経過に特記すべきことはなく,児の推定体重は3080gであった。入院後の検査で胎児機能不全non-reassuring fetal status(NRFS),常位胎盤早期剝離と診断された。血圧98/64mmHg,心拍数102bpm。ヘモグロビン値は8.5g/dL,血小板数は12.5万/mm3,フィブリノゲン濃度120mg/dLであった。緊急帝王切開が予定された。患者の血液型はA型で,院内にあるA型は2単位である。
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