Japanese
English
綜説
骨関節手術の出血量—特に骨髄出血量に就いて
Blood Loss in Bone and Joint Surgery "Especially, During Bone-marrow Affect"
中野 謙吾
1
,
広畑 和志
,
坂田 政泰
,
永野 猛
Nakano Kengo
1
,
Hirohata Kazushi
,
Sakata Masayasu
,
Nagano Takeshi
1神戸医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kobe Medical College
pp.469-473
発行日 1957年6月20日
Published Date 1957/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202000
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1.緒言
手術時出血量は,ショックを起す危険予知のみでなく,術後死亡率に重要な関係を有する故に重要視されて来た事は謂う迄もない.(Bonica,J.J.)而して術中出血量を測定,確認して置く事は,不必要に多くの輸液をしない為に重要な事である.(Oppenheim,A.)
出血量の測定は,1924年Gatch,W.D.及びLittle,W.が最初に,最もありふれた手術の出血量を発表してより,測定の方法,許容出血量(Coller,F.A.& Crook,C.E.,福田及渋沢,)又は麻酔,輸液其の他全身状態との関係(White,J.C.)等に就いて研究されて来たが,手術の種類は主として胸部,腹部臓器手術であつて,骨関節手術に就いては附随的に報告されて居るに過ぎない.
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