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前立腺手術の際の出血量
楠 隆光
1
,
駒瀨 元治
1
1東大分院泌尿器科
pp.193-194
発行日 1950年5月1日
Published Date 1950/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200345
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手術時の出血量は所謂手術ショックの重大な要約であるが,實際に各種の手術の際に出血量を測定することはあまり施行されていない.1912年にGatch and Littleが,又1932年にCollier andMaddoekがある種の手術の際の出血量を測定しているが,手術時に特に出血が問題である前立腺の手術の際の出血量に關しては1937年にMayo Cli-nicのPilcher and Sheardが,又1941年にNesbitand Congerが經尿道的前立腺切除術の際の出血量を測定しているのみであつた.しかるに1948年にGoldstoin and Rubinは各種の前立腺剔除術の際の出血量を測定した.從つてこれ等の報告を綜合すると前立腺各種手術の際の出血量を比較することが出來て甚だ興味深い.又これ等の人々は,例えばPilcher and Sheardはspectro-photometric and photelometrio method, Nesbit,and CongerはDubosc colorimeterを使用してSahli acid hematin principle,そしてGoldsteinand Rubinは8,000 ccの0.4%ammoniumhydroxideに全部の手術材料をひたしてそのヘモグロビン値から出血量を計算する.
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