症例検討 術中輸血の決断
―高齢者の開心術―循環動態と凝固機能のバランスを操る輸血管理
能見 俊浩
1
NOHMI,Toshihiro
1
1イムス葛飾ハートセンター 麻酔科
pp.1214-1221
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101683
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症例
80歳の男性。身長160cm,体重50kg。高度の大動脈弁狭窄症に対して大動脈弁置換術と,2枝病変に対して冠動脈バイパス術が予定された。半年前から胸痛が出現している。大動脈弁口面積は0.6cm2,大動脈弁圧較差は最大90mmHg,平均圧較差は60mmHgであった。左前下行枝に90%,左回旋枝に75%の狭窄を認める。術前の左室駆出率は0.62であった。血算ではヘモグロビン値10.2g/dL,血小板数12.0万/mm3であった。
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