合併増大号 今月の臨床 最善で最新の産科麻酔診療をめざして
分娩時の麻酔―その他の産痛緩和法
自己管理鎮痛法(IV-PCA)
佐藤 正規
1,2
1スタンフォード大学麻酔科
2国立成育医療研究センター手術・集中治療部麻酔科
pp.156-161
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210873
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●産痛緩和方法としては硬膜外麻酔が王道であるが,適応外かつ産痛緩和を希望する妊婦に対して,オプションとして別の鎮痛緩和法を提供する体制を構築しておくよい.
●無痛分娩を行っている施設でも,IV-PCAによる無痛分娩を行うことは年に数回ほどと稀であり,施設ごとに分娩管理体制や投薬プロトコル,患者モニタリングマニュアルなどを決める必要がある.
●重篤な合併症として,母体に呼吸停止・心停止の報告がなされており,助産師(または医師・看護師などの医療従事者)の常時1対1の安全管理体制が必須である.
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