症例ライブラリー IV-PCA:ピットフォールからのリカバリー
IV-PCAでの管理を病棟から断られた
井上 莊一郎
1
Soichiro INOUE
1
1聖マリアンナ医科大学 麻酔学教室
キーワード:
呼吸抑制
,
副作用
,
モニタリング
,
偏見
,
非麻薬
Keyword:
呼吸抑制
,
副作用
,
モニタリング
,
偏見
,
非麻薬
pp.842-845
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101203025
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■症例
45歳の女性。身長157cm,体重52kg。子宮筋腫に対する開腹子宮全摘術の術後疼痛管理として,フェンタニルによる経静脈的患者自己調節鎮痛(IV-PCA)が計画された。通常は硬膜外PCAを行っているが,患者から「背中の注射は怖いからやめてほしい」との希望があり,IV-PCAを行うことになった。普段はディスポーザブルタイプPCAポンプを用いた硬膜外鎮痛が頻用されている婦人科病棟で初めてのIV-PCA症例であったため,病棟看護師長に相談したところ,「この病棟で医療用麻薬の持続静脈内投与の管理はできない」と言われた。
さて,あなたならどうする?
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