徹底分析シリーズ PCA再考
PCAを用いた無痛分娩―産科医,助産師との協力体制を築き,十分な初期鎮痛を達成する
水口 亜紀
1
,
阿部 展子
1
,
角倉 弘行
1
MIZUGUCHI, Aki
1
,
ABE, Nobuko
1
,
SUMIKURA, Hiroyuki
1
1国立成育医療研究センター 手術・集中治療部
pp.794-797
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101311
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日本では,無痛分娩による出産の割合は5%以下であると推測されている。米国では,60%以上の妊婦が硬膜外麻酔による無痛分娩で出産していることを考えると,日本での無痛分娩の普及は十分ではない。米国での無痛分娩の普及には,PCA装置の普及が大きく貢献したといわれている。日本でも,PCA自体は術後鎮痛の目的ですでに十分に普及しているので,無痛分娩を行う環境は整っているといえる。
本稿では,PCAによる無痛分娩の実際と提供の体制,そこで麻酔科医が果たせる役割について,どうすれば無痛分娩が普及するのか,という観点から述べる。
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