症例検討 術後合併症を起こした患者の麻酔
巻頭言
松永 明
1
1鹿児島大学医学部 麻酔・蘇生学講座
pp.449
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100930
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- 文献概要
今回の症例検討のテーマは「術後合併症を起こした患者の麻酔」である。再手術が必要となる術後合併症は,対象になる原疾患とその術式,術者の技量,および患者自身の合併症に関係することが多い。そのため,術後に起こる合併症を術前から予測し,その対応についてあらかじめ検討しておく,また,術中および手術終了時に合併症発生の徴候を見落とさないことが重要であろう。特に,気道系に関与した合併症は,迅速な対応が求められるので,より注意が必要である。
本症例検討で取り上げた術後合併症は,麻酔科医ならば誰もが日常よく経験する手術に伴うものであるが,その管理はわれわれ麻酔科医を悩ますような症例ばかりである。おのおのの症例についてその方面のエキスパートに詳しく書いていただいたので,明日からの臨床に役立てていただければ幸いである。
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