症例検討 術後合併症を起こした患者の麻酔
冠動脈バイパス術後の再開胸:循環管理と並行して,早期の診断・治療を
森山 孝宏
1
MORIYAMA, Takahiro
1
1鹿児島大学医学部 麻酔・蘇生学講座
pp.450-453
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100931
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症例
78歳の男性。身長170cm,体重60kg。血圧60/35mmHg,心拍数110bpm。左主幹動脈90%狭窄を含む三枝病変に対して冠動脈バイパス術を施行した。術後心室性頻脈などの不整脈が頻発したため厳密な循環管理を要したが,術後2日目に肺動脈カテーテルを抜去,7日目にはICUより一般病棟へと転出した。9日目に呼吸困難と収縮期血圧が60mmHgに低下するショック症状を呈した。
【経過】心タンポナーデの診断で,緊急手術が予定された。
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