症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 4
巻頭言
松永 明
1
1鹿児島大学医学部 麻酔・蘇生学講座
pp.483
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200242
- 販売していません
- 文献概要
2月号から始まった症例検討「よくあるトラブルを乗り越えよう」も今月号で最終回となる。今回は,術後低酸素血症やプロタミンショックなど,日頃ごく当たり前に経験するトラブルから,硬膜外カテーテルの切断や硬膜下腔迷入というややまれなトラブルまで幅広く取り上げている。いずれも的確な対応を怠れば,患者の状態をさらに悪化させるものばかりだ。自慢にはならないが,今回取り上げられたすべてのトラブルを,私も経験している。本を片っ端から調べたり,上級医のアドバイスに従いながらなんとか乗り越えたが,そのとき,この特集があれば,すぐさま的確な判断ができたのに本当に残念だ。いや待てよ,これを読めば今度は研修医にかっこよく教えられるかもしれない。
さあ,皆さんも4回にわたった「よくあるトラブルを乗り越えよう」をいつでも読み返せるように準備しておこう。そして,いざ,というときにそのトラブルをさらりと乗り越えたり,研修医のスマートな指導に役立てよう。
Copyright © 2015, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.