症例検討 電解質異常とその治療(その2)
妊娠誘発性高血圧治療における高マグネシウム血症:正確な状態把握による繊細な治療計画を
狩谷 伸享
1
,
太城 力良
Nobutaka KARIYA
1
,
Chikara TASHIRO
1兵庫医科大学 麻酔科学講座
pp.366-370
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100912
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症例
28歳の初産婦。妊娠20週から血圧上昇とタンパク尿を認め,妊娠高血圧症疑いで加療されていた。妊娠34週,頭痛と視覚障害を訴えて来院。子癇前症と診断され,入院のうえ硫酸マグネシウムの投与が開始された。入院3日目,高度の遷延性徐脈で全身麻酔による緊急帝王切開となった。手術当日の血中マグネシウム濃度は6.2mg/dLであった。
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