徹底分析シリーズ 心不全に挑む
急性心不全患者におけるNPPVのエビデンスと実際の臨床
竹田 晋浩
1
Shinhiro TAKADA
1
1日本医科大学 集中治療室
pp.1076-1080
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100475
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急性心原性肺水腫に対し,持続気道陽圧(CPAP)は,conventional oxygen therapyと比べ,有意な呼吸数減少,PaO2/FIO2上昇,血行動態の改善,気管挿管減少,死亡率減少をもたらす。Bilevel-PAPは,CPAP同様に有効性が認められているが,生命予後の改善は証明されていない。
非侵襲的陽圧換気non-invasive positivepressureventilation(NPPV)により心筋梗塞の発症率が増えることはなく,CPAPとBilevel-PAPとで心筋梗塞の発症率に差はない。急性心原性肺水腫に対してはNPPV(特にCPAP)を第一選択とした呼吸管理をすべきである*1。
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