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特集 心不全の心臓リハビリテーションUp To Date
4 心不全患者の骨格筋評価の実際とエビデンス
Practice and Evidence of Skeletal Muscle Assessment in Patients with Heart Failure
高橋 哲也
1
,
岡田 優佑
2
,
高良 優希
2
,
森沢 知之
1
,
齊藤 正和
1
,
藤原 俊之
1,3
Tetsuya Takahashi
1
,
Yusuke Okada
2
,
Yuki Takara
2
,
Tomoyuki Morisawa
1
,
Masakazu Saitoh
1
,
Toshiyuki Fujiwara
1,3
1順天堂大学保健医療学部理学療法学科
2順天堂大学大学院医学研究科医科学専攻
3順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
キーワード:
心不全
,
筋力
,
周径
,
体組成
,
ダイナペニア
Keyword:
心不全
,
筋力
,
周径
,
体組成
,
ダイナペニア
pp.1136-1142
発行日 2020年12月18日
Published Date 2020/12/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 心不全患者の骨格筋評価の重要性は,患者の高齢化・重症化とともにますます高まっている.さまざまな骨格筋評価があるが,筋力では膝伸展筋力と握力,筋肉量の推定として上腕と下腿の周囲長と心不全患者の予後の関連が明らかになり,日本からのエビデンスの発信も多い.また,心不全患者の体組成(骨格筋量や体脂肪量)も予後に関係することはわかっており,最近ではphase angleの有用性も数多く検証されてきている.さらに,本論では心不全の骨格筋評価としてのダイナペニアについても解説した.
リハビリテーション医療の観点からは,これら骨格筋評価の指標が単なる評価や予後予測にとどまらず,障害の程度を評価するものであり,リハビリテーション治療として介入可能でcontrollableであること,そしてどのような治療内容により予後に直接介入できるかが今後の研究の鍵となる.
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