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pp.384-385
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100297
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Lilly CM, Daly BJ. The healing power of listening in the ICU. N Engl J Med 2007 ; 356 : 513-5.
Article:
Lautrette A, Darmon M, Megarbane B, et al. A communication strategy and brochure for relatives of patients dying in the ICU. N Engl J Med 2007 ; 356 : 469-78
重症患者の治療を行う集中治療室(ICU)における治療成績も向上してきたが,その一方で死亡する患者も多数いる。改善して無事に退院できるのではないかという患者や家族の期待を感じながら,重症患者を治療するICUスタッフのストレスも大きい。“Do not resuscitate(DNR)”として,積極的な治療を中止したり,開始するのを控える場合もある。そのような判断を下すのは,家族にとってもストレスが大きく,罪悪感をもたせるものである。死がきわめて近い将来に訪れるであろうとき,ICUスタッフはどのように患者の家族に接するべきなのであろうか。その一つの解答がLautretteらの論文に示されている。
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