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Anesthesiology
Editorial:
Rosow CE. Making sedation safer:is simulation the answer? Anesthesiology 2012;117:232-3.
Article:
LaPierre CD, Johnson KB, Randall BR, et al. A simulation study of common propofol and propofol-opioid dosing regimens for upper endoscopy:Implications on the time course of recovery. Anesthesiology 2012;117:252-62.
■内視鏡検査中の鎮静法シミュレーションは,安全性を向上させるか?
内視鏡検査中の鎮静については,日本でも話題となっている。鎮静を望む患者がいるのと同時に,鎮静下での検査を実施したい内視鏡医が存在する。Editorialでは,薬物のED50や,除去半減期などのデータは個々の患者ではあまり有用性がないことや,二つ以上の薬物を使用して鎮静する場合,ガイドとなる教科書や論文のデータがないといってもよいことを指摘している。麻酔科医は,経験にもとづいて鎮静薬を投与するか,可能であればtitration(患者の反応を見ながら薬物を投与する)しながら鎮静薬を投与するか,過量投与によって起きる低換気や低血圧といった事象に対処するといった方法で鎮静を行っている。しかし,鎮静法や,呼吸抑制時の緊急呼吸管理について十分にトレーニングを受けていない医師による鎮静は,安全ではない可能性がある。
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