連載 初歩からのファイバースコープガイド下気管挿管:第1回
なぜファイバー挿管が必要なの?!
青山 和義
1
,
竹中 伊知郎
1
1新日鐵八幡記念病院 麻酔科
pp.334-337
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100284
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ファイバースコープガイド下気管挿管って何?
気管挿管は現在最も有効で,最もよく行われている気道確保の方法です。喉頭鏡は気管挿管を行うための簡便かつ有用な補助具ですが,気管挿管の目標部位である声門を直視するためには,口腔から咽頭・喉頭の軸を視軸に合わせて一直線にする必要があります(図1)1)。しかし,口腔・咽頭・喉頭の軸を一直線にすることは熟練者でも時に困難で,声門を直視できないことがあります。そのため,喉頭鏡を用いた気管挿管では,1~4%の症例で困難,0.05~0.35%の症例では挿管不可能となります1,2)。いわゆる挿管困難症例です。
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