徹底分析シリーズ 意識下挿管
私の意識下挿管:LMAを用いた意識下挿管
浅井 隆
1
Takashi ASAI
1
1関西医科大学 麻酔科学教室
pp.150-154
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100217
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●なぜLMAか?
意識下挿管はつらい!
意識下挿管(あるいは鎮静下挿管)が適応となるのは,気道確保が困難と予測されている場合と,麻酔の導入により循環虚脱を起こす危険性がある場合であろう。いずれの場合でも喉頭鏡を用いた意識下挿管は,よほど上手にしないと患者に与える侵襲が大きく,つらい思いをさせるのみならず,脳圧や眼圧が上昇したり,心血管機能障害を悪化させたりする危険性がある。また,フルストマックの場合は,鎮静下でも挿管操作により嘔吐を誘発しては,誤嚥の危険性を高くしてしまう。
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