連載 初歩からのファイバースコープガイド下気管挿管:番外編
意識下ファイバースコープガイド下気管挿管
青山 和義
1
,
竹中 伊知郎
1
1新日鐵八幡記念病院 麻酔科
pp.158-171
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100593
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意識下挿管の適応
通常の予定手術における気管挿管は,操作刺激による苦痛や不快感,および呼吸・心血管系の有害な反応を防止するために,全身麻酔を導入して患者の意識消失後に行われます。しかし,①気道確保困難の既往がある,または強く予想される場合,②誤嚥の危険が高い場合,③血行動態が高度に不安定な場合,④挿管後に神経学的評価が必要な場合などには,意識がある状態で確実な気道確保(すなわち気管挿管)をしたほうが安全と考えられ,意識下挿管の適応となります1~6)。
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