症例検討 plan Aがだめなとき(後編)
扁桃摘出術での挿管困難—術前評価を行い,最初から意識下挿管を選択すべし
車 武丸
1
Takemaru KURUMA
1
1済生会松阪総合病院 麻酔科
pp.916-921
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200380
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症例
21歳の男性。身長178cm,体重90kg。扁桃肥大と睡眠時無呼吸症候群sleep apnea syndrome(SAS)があり,扁桃摘出術が予定された。Mallampati分類はclassⅢであった。
経過
挿管を試みたが声帯が見えない。マスク換気を行い,枕の高さを調整してから再度試みたが,やはり挿管できなかった。口腔内を傷つけたのか出血もしている。口腔内吸引をしたが,すぐに血液が溜まってきてしまう。マスク換気も困難になってきた。
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