連載 初歩からのエアウェイスコープ:第2回
エアウェイスコープによる気管挿管
青山 和義
1
,
竹中 伊知郎
1
1新日鐵八幡記念病院 麻酔科
pp.576-582
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100109
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挿管直前準備
◎頭頸部位:
エアウェイスコープ(R)による挿管にはどのような頭頸部位がよいかについては,まだ結論が出ていません。嗅ぐ姿勢sniffing position(頸部屈曲・頭部伸展),頭頸部伸展位,頭頸部自然位のいずれの頭位でも,挿管可能です。頸部不安定性がなければ,やや低めの枕を用いて頭頸部軽度伸展位にすると,ブレードの挿入・喉頭展開操作は容易になります(図1)。
肩・背面に枕を入れると頸部伸展位を保持しやすくなります。しかし,この頭位では,喉頭展開後,チューブが前交連に衝突する場合があり,チューブ挿入時には自然位が好ましいとも考えられています1)。
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