徹底分析シリーズ 意識下挿管
気管支ファイバースコープを用いた挿管
青山 和義
1
Kazuyoshi AOYAMA
1
1新日鐵八幡記念病院 麻酔科
pp.124-132
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100210
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通常の予定手術における気管挿管は,操作の刺激による不快感や呼吸・心血管系の有害な反応を防止するために,全身麻酔を導入して患者の意識消失後に行われる。しかし,①気道確保困難の既往がある,または強く予想される場合,②誤嚥の危険が高い場合,③血行動態が高度不安定な場合には,意識がある状態で確実な気道確保,すなわち気管挿管操作を行う必要があり,意識下挿管の適応となる1~4)。
意識下挿管にはさまざまな方法があるが,中でもファイバースコープガイド下気管挿管(ファイバー挿管)は中心的な役割を果たす。特に気道確保困難症例では,ファイバー挿管は必要不可欠な手技である。本稿では成人における意識下ファイバー挿管の適応,準備,手技の実際について述べる。
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