徹底分析シリーズ 脳:高次機能障害
神経学的集中治療と術後高次脳機能障害の予防
黒田 泰弘
1
,
中村 丈洋
2
,
内野 博之
3
Yasuhiro KURODA
1
,
Takehiro NAKAMURA
2
,
Hiroyuki UCHINO
3
1香川大学医学部附属病院 救命救急センター
2香川大学医学部 脳神経生物学
3東京医科大学八王子医療センター 麻酔科
pp.568-573
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100104
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集中治療患者における術後高次脳機能障害 postoperative cognitive dysfunction(POCD)は(頻度も多く),この数年ようやく重要な問題として取り上げられ始めた。高次脳機能障害の原因として考えられるものは,譫妄,低酸素症,血糖調節不良,代謝調節障害,炎症,鎮静薬麻薬の使用,などである。また,頭部外傷,認知障害,高次脳機能障害などが既往にある症例では,上記の原因がさらに重要になると考えられる1)。本稿では,高次脳機能障害予防について,その可能性を探る。
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