徹底分析シリーズ ロクロニウム
巻頭言
高木 俊一
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.1
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100002
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- 文献概要
レミフェンタニルに続いて麻酔科領域の待望の新薬ロクロニウムが発売となった。1988年のベクロニウムの発売から,19年が経ってようやくの発売である。海外では1994年からすでに臨床導入されている。日本でロクロニウムの治験が始まったのが1991年であり,途中アナフィラキシーの問題が持ち上がり,再審査期間8年を経て,やっと日の目をみることとなった。開発から発売開始までの紆余曲折,あまりの時間経過の長さから「歴史」と言っても過言ではない期間,どのような経緯があったのだろうか。ロクロニウム開発の背景,ロクロニウムの必要性,持続投与による可能性など,知りたいことを満載した徹底分析シリーズであること請け合いである。この際,筋弛緩薬の基礎知識も整理しながら,ロクロニウムの特徴を捉えて,新しい臨床使用の可能性の模索に役立てて頂きたい。
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