増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅰ.霊長類脳科学
a)遺伝子改変技術および関連技術を用いたマーモセットの脳科学・疾患研究
マカクにおける遺伝子改変技術と疾患モデルの作製
松本 翔馬
1
,
依馬 正次
1
Matsumoto Shoma
1
,
Ema Masatsugu
1
1滋賀医科大学動物生命科学研究センター幹細胞・ヒト疾患モデル研究分野
キーワード:
遺伝子改変
,
ゲノム編集
,
レンチウイルス
,
CRISPR/Cas9
Keyword:
遺伝子改変
,
ゲノム編集
,
レンチウイルス
,
CRISPR/Cas9
pp.404-405
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201555
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
ヒト疾患の理解および治療法の開発には,疾患モデル動物を用いた解析が必要不可欠である。特に,非ヒト霊長類を用いることで,汎用されるマウスなどの齧歯類では再現困難なヒト疾患を模倣したモデル動物の作出が可能となる。近年のゲノム編集技術革新により,昨今では様々なヒト疾患モデルサルの作出報告が相次いでいる。本稿では,ヒトに最も近縁な実験動物であるマカク属における遺伝子改変技術および疾患モデルについて述べる。
Copyright © 2022, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.