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実験講座
クローニングフリーCRISPR/Cas9法によるノックインマウス作製術
Cloning-free CRISPR/Cas9 system accelerates knock-in mouse generation
井上(上野) 由紀子
1
,
森本 由起
1
,
井上 高良
1
Inoue U. Yukiko
1
,
Morimoto Yuki
1
,
Inoue Takayoshi
1
1国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第6部
キーワード:
ゲノム編集
,
CRISPR/Cas9
,
マウス受精卵
,
長鎖一本鎖DNA
Keyword:
ゲノム編集
,
CRISPR/Cas9
,
マウス受精卵
,
長鎖一本鎖DNA
pp.350-356
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201012
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2012年に登場したCRISPR/Cas9ゲノム編集技術は,生命科学・医科学研究に革命をもたらした。著名科学誌はもちろん,テレビや新聞でも“ゲノム編集”という用語を頻繁に目にするようになり,遺伝子疾患治療への応用を期待する声が高まっている。標的とするゲノム配列を自在に操ることができるこの技術をマウス受精卵へ適用することにより,遺伝子ノックアウトのみならず,蛍光タンパク質や組換え酵素などの機能遺伝子カセットを有するノックインマウスの作製も容易になった。近年,国内でノックイン高効率化のために緻密な工夫が重ねられており,マウス受精卵におけるゲノム編集技術の改良は,わが国の研究者が大いに開発貢献している分野であることを本稿で概説したい。
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