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特集 新組織学シリーズⅡ:骨格筋—今後の研究の発展に向けて
Ⅰ.骨格筋収縮研究の多様な側面
人工ナノ筋肉を用いた筋収縮原理の解明
Direct visualization of human myosin II force generation using artificial nano-muscle
岩城 光宏
1,2
,
柳田 敏雄
1,2
Iwaki Mitsuhiro
1,2
,
Yanagida Toshio
1,2
1大阪大学免疫学フロンティア研究センター
2理化学研究所生命機能科学研究センター
キーワード:
ミオシン
,
人工ナノ筋肉
,
首振りモデル
,
ブラウニアンラチェット
Keyword:
ミオシン
,
人工ナノ筋肉
,
首振りモデル
,
ブラウニアンラチェット
pp.510-514
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201431
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19世紀にKuhneによってカエル骨格筋からミオシンが発見されて以来,筋収縮の動作原理解明が精力的に進められてきたが,現在に至るまで曖昧な点も残されてきた。近年,筆者らは,ヒト骨格筋ミオシンを含む筋サルコメアの一部を再構成し,力発生の瞬間を1分子レベルで画像化およびその全過程を明らかにすることに成功した。本稿では,分子レベルで柔軟に機能するミオシンの動作原理について紹介する。
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